仔犬が来ます!

 2007年にニュージーランド南島マタウラへ釣友二人で行った時の事でした。釣りガイドの宿に3日間ほどお世話になり楽しいい釣行をしました。そのガイドの家には可愛らしいい愛犬ローズ(ジャックラッセルテリア)がいて、釣り人が家に帰ってくると足元にまつわりついて、釣りに疲れた釣り人を労ってくれるのです。ゲストの部屋とダイニングには決して入ってきません。ちゃんと躾がされておりとても賢い犬種と感じました。その時いつかは俺もこのような犬を飼いたいと心の隅に抱いていたのです。まぁニュージーランドという場所が良かったせいかよけいそう思ったのかもしれません。でも、日本に帰りその話をしても女房はおろか娘たちは犬を飼うことに大反対でした。やむなく犬の事はあきらめていたのです。

 しかし、子供達はあっという間に成長して、成人となり就職や結婚・・・・・・気が付いてみれば、今は女房と婚期を逃した娘と3人暮らしである。そんなある日、息子から後輩の実家で仔犬が生まれたら貰ってくれるかと相談の連絡が入った。以前なら絶対に女房や娘は反対したことだろうが、ブログにも記したが昨年6月に女房が癌を患ってしまい、仕事も退職し今では抗がん剤治療に専念している。おかげさまで女房の状態はほぼ回復してきているが、抗がん剤治療後はやはり今一体調は良くないようである。また、退職して一人でぼんやりする日が多くなんとなく寂しいような様子が伺えた。そんな折、仔犬の話を女房に話してみたら、一度親犬を見てみたいと言い出した。早速息子に連絡して親犬(ジャックラッセルテリア)に会いに行った。驚いたことにあれだけ嫌がっていた女房が、親犬を見た瞬間に久しぶりに笑顔を見せてくれた。やはり犬は人間に対するよくわからないが何かを持っているのかと思うほど人の心を変えているのだ。そして、今年の1月9日に仔犬が生まれた。その様子を息子の後輩からLINEで写真が届き家族みんなで「可愛い」と歓声をあげた。1月16日先方から1週間たったので見に来てと連絡があり、先方宅に出向き、どれどれとケージの中を見ると写真の仔犬(雌)がいたのである。一見するとハムスターがいるのかと思うほど小さく、鳴き声もピィピィと犬の鳴き声とは思えないほどである。まだ目が見えず仔犬同士がくっ付きあって温め合っている。少し他の仔犬が動くとピィピィと泣きながら追いかけているのだが、その動きもとっても可愛らしくて癒される。

 親犬の名前は「あずき」である。我が家へ来る仔犬の名前は何と「しる子」なのだ。あれだけ嫌がっていた娘たちが考えて命名した。早く家に連れていきたいがやはり仔犬は親と一緒に生まれた兄弟としばらく生活をして、社会勉強した後でなければいけない様である。従って3月ごろには我が家に来る予定である。とても楽しみだ!