十勝の川に行ってきました。(2017/06/15~16)
一人で行くのと初めての十勝でしたので、今回は十勝に精通し、経験豊富なポロシリフライズ&ガイドの歌野さんにお世話になることにしました。
歌野さんについて、私が説明をするより皆さんの知るところでありますが、若干の補足をするならば、日本のみならず世界のフライフィッシングをリードしてきた方々や各メーカーそして団体を取材し、また、ご自身が実際の釣りを通して、各国の河川に立ち日本との架け橋を行い日本のフライフィッシングの発展に活躍されてきた方であります。もちろんガイドに関しては、世界各国の有名ガイドと接しそのノウハウを身につけて、現在に至っているのです。
そんな、歌野さんにお世話になって感じたことは、「徳」をもって、「利他の精神」で考え行動する人であると感じた。
道徳の「徳」、幼いころから親から言われた「人に会ったら挨拶をする」「人に迷惑をかけるな」「過ちを犯したら素直に謝る」そのような心構えが人としてのベースです。そして、「利他の精神」は世界、社会、会社、組織、家族、友達、皆さんがどうしたら幸せになれるかという考えであり、自分だけが良ければという考えはご法度であるのです。
歌野さんは、ゲストに喜んでもらえるのは勿論のこと、フライフィッシング業界やその周辺および地域がどのようにしたらよくなるか(楽しく、前向きに)等を常に考えておられて、その行動がガイド時に私は肌で感じたのです。例で言えば、いろいろなシステムを考案してフライフィッシングを盛り上げている方がいますが、本当にその方法(キャストやシステムあるいはリグ等)が万人にできるかとなると、疑問を感じることもあるような気がするのです、これは私だけかもしれませんが??
その様なことを歌野さんは一つ一つ真剣に考えて、課題に対する改善や工夫を常に意識して行動され、各方面へ提言されております。
肝心のガイド時には、川の状況(地形、方位、気象、植物変化、動物行動等々)など瞬時に察知しシステムを組み立て、ゲストに押し付けるのではなく、何故そのようにするかを面白おかしく、しかも分りやすい解説を織り交ぜながらレクチャーしてくれるため、私にとっては目からウロコ状態でした。また、キャスティングに関しても歌野さんは基本に忠実で、釣りのために必要なキャスティングスキルをもつ人であります。恥ずかしながら私はCIではあるものの、歌野さんから今回いろいろとキャスティングのノウハウを享受でき、結果として写真のレインボーが釣れたのです。久し振りに60cm近いレインボーを掛けたので、正直足が震えました。もし、十勝周辺のフィッシングをお考えの方がいましたら、是非ポロシリフライズ&ガイドへご連絡を。(笑)
歌野さんは最近では、自宅の敷地内に倉庫やガーデンニング創作に取り組まれており、釣り場へ向かう車中での話では、倉庫の製作中に屋根用垂木の長さについて話され、なんと「ピタゴラスの定理」が出てきて、そこに至るまでのお話がとっても面白かったのです。このような人に私は知合えて本当に幸せ者です。 ホームページの冒頭フライフィッシングは人との関わりが面白いと記しましたが、まさに今回がそのようになったのです。これからも益々フライフィッシングを続けて行こうと思いました。そして、歌野さんや十勝の川を守っている方々に感謝申し上げます。