爆風の中のキャスティングスクール

今回(2020/02/27)参加された方は、東京都日野市在住のWさまです。シングルハンドのフルラインはきれいに出せる方で、見ていてもきれいなループが形成されておりました。事前にお悩み事を確認しましたところ、ツーハンドで(ダブルハンド)ジャンプロールキャストのタイミングが上手くできないでした。

 

スクールを開始するかと悩みました。世間では、新型コロナウィルスが蔓延している中、どうしたもんかと思いましたが、濃厚接触等お互い気を付ければ何とかなると思い(何がどうなるの?安易な考え?)せっかくスクールの問い合わせもあり今回実施しました。今のところ症状なし。(笑)

 

早速、ツーハンド(以下TH)の基本であるロールキャストを行っていただきましたが、どうしてもシングルハンドの癖である上手(W様左利き)が強すぎてしまい、ワイドループになっていました。

解消法として、基本中の基本であるロッドティップを180°直線的に動かすのと、上手40%下手60%の力を入れるつもりで(ここが重要)振ることと、上手は180度線上を意識して押し出すイメージで下手は腹に引き込むようにとアドバイスした。慣れるまで時間はかかりましたが、結果的にワイドからタイトなループが形成されました。

次にお悩みのジャンプロールですが、このジャンプロールはスペイキャスティングのスプラッシュ&ゴーの仲間に入るキャストです。1、手順としては、必ずラインを下流に張った状態からスタートし、ロッドを約10時までリフトする。2、ディップ(アンカーの打ちたい位置へ少し下げる)そしてロッドを横にスイープさせる。この時、肩の位置と水平を心がけ加速は徐々に行う、上にロッドを跳ね上げ(顔の横辺りに上手がくる)て、1時の位置で停止する。ロッドをターゲット方向に正対する。3、ラインの先端がアンカーするのを目視して、アンカーが自分の手前か横辺りが良い。着水と同時(スプラッシュ&ゴー状態)にフォワードキャストを始める。4、水面に落ちたアンカーのできるだけ近くにフォワードキャストの形を作るようにする。180度線上にする。

以上の4ステージ注意しなければならない点がいくつかある、1、スイープの引きがが速すぎる、リフトが高すぎるとアンカーポイントが体よりはるか後ろへ落ちる原因になる。2、ラインにスラックが入ったままキャストをするとアンカーが手前に寄ってこない。また、バックキャストのスイープの引きが遅すぎることやスイープ開始時にロッドティップが高すぎる場合も同じだ。3、フォワードキャスト時に遅れないようにと思いついついアンカーを目視している時に下手をトランク(下手を若干持ち上げる)してアンカー時にラインが下がってしまい水面に多くラインが張り付きフォワードキャスト時に負荷がかかりすぎて水音激しくなり結果としてラインが飛んでくれない。今回3つのポイントをアドバイスした。ご本人も当初は思考がごちゃごちゃになり困惑しておりましたが、実践で体を動かし一つ一つ分解して行って説明したところ、少しずつ納得されたようである。特に先に述べたようにシングルハンドの癖を取り除くべく、下手を意識しフォワードキャスト時に胸を張って前方へ「偉そうに胸を張る姿勢」をやっていただき、下手を引きつつ上手を180度線上に押すことである程度の形になりご自分で用意したスイッチロッドできれいなループができるまでになった。今回かなり寒く爆風でご本人もへこみそうになっておりましたが後半では今までにないループができて満足していただけたようです。(笑)